Windows XPの動作速度を高速化する
対応OS:Windows XP/2000

Windows XPでは,OSの基本機能を提供する「シェル」とブラウザ機能を提供する「Internet Explorer6」(IE6)が統合されている。これにより,フォルダウィンドウにタスクやハイパーリンクを表示する「WebView」,タスクバーにツールバーを追加する「タスクツールバー」,Webページを壁紙として表示する「アクティブデスクトップ」などが実現する。
シェルとIE6の統合で得られる機能が必要ないなら,双方の統合を無効にすることで,その分Windows XPの動作速度が高速化する。


実行手順

(1)レジストリエディタを起動する。
(2)次のキーを開く(画面1)。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer

(3)メニューの[編集]→[新規]→[バイナリ値]を選択して,「ClassicShell」を作成する(画面2)。

(4)[ClassicShell]を右クリックして,[修正]を選択する。
(5)[値のデータ]に「01 00 00 00」を入力して[OK]をクリックする。
(6)メニューの[編集]→[新規]→[バイナリ値]を選択して,「NoActiveDesktop」を作成する(画面3)。

(7)[NoActiveDesktop]を右クリックして,[修正]を選択する。
(8)[値のデータ]に「01 00 00 00」を入力して[OK]をクリックする。
(9)メニューの[編集]→[新規]→[バイナリ値]を選択して,「NoActiveDesktopChanges」を作成する(画面4)。

(10)[NoCustomizeWebView]を右クリックして,[修正]を選択する。
(11)[値のデータ]に「01 00 00 00」を入力して[OK]をクリックする。
(12)メニューの[編集]→[新規]→[バイナリ値]を選択して,「NoCustomizeWebView」を作成する(画面5)。

(13)[NoCustomizeWebView]を右クリックして,[修正]を選択する。
(14)[値のデータ]に「01 00 00 00」を入力して[OK]をクリックする。
(15)レジストリエディタを終了する。
(16)Windowsを再起動する。
Internet Explorerの表示速度を高速化する
対応OS:Windows XP/2000(SP2)

MTUやTcpWindowSizeを変更した結果,実効速度は改善されたのに,思ったより「Webページの表示速度が向上しない」と感じていないだろうか。
これは,Internet Explorer(以下IE)のネットワークパラメータが,利用回線の帯域に応じて適切に設定されていないことが原因だ。
IEのWebページの表示速度が遅い場合,IEのネットワークパラメータ「MaxConnectionsPerServer」および「MaxConnectionsPer1_0Server」を変更することで改善できる。

実行手順【MaxConnectionsPerServerの場合】
(1)レジストリエディタを起動する。
(2)次のキーを開く(画面1)。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings

(3)メニューの[編集]→[新規]→[DWORD値]を選択して,「MaxConnectionsPerServer」を作成する(画面2)。

(4)[MaxConnectionsPerServer]を右クリックして,[修正]を選択する。
(5)[表記]を「10進」に指定して,[値のデータ]に一度にダウンロードするファイル数を入力して[OK]をクリックする。
 なお,主なインターネット回線の推奨値は,表1の通りとなっている。

ADSL 16が有効

(6)次のキーを開く(画面3)。

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings

(7)メニューの[編集]→[新規]→[DWORD値]を選択して,「MaxConnectionsPerServer」を作成する(画面4)。

(8)[MaxConnectionsPerServer]を右クリックして,[修正]を選択する。
(9)[表記]を「10進」に指定して,[値のデータ]に一度にダウンロードするファイル数を入力して[OK]をクリックする。
(10)レジストリエディタを終了する。
(11)Windowsを再起動する。

Windows XPのファイルアクセスを高速化する
対応OS:Windows XP/2000

Windows XPは,ファイルシステム用のメモリ領域がデフォルトで512KBに設定されている。
もし,頻繁にディスクアクセスが発生するなら,ファイル入出力のために予約するメモリサイズを拡張しよう。
実装している物理メモリの容量に応じて,適切なファイルアクセス用のメモリサイズを確保すれば,むだなディスクアクセスが低減し,ファイルアクセスがスピードアップする。


実行手順
(1)レジストリエディタを起動して,次のキーを開く。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management

(2)メニューの[編集]→[新規]→[DWORD値]を選択して,「IoPageLockLimit」を作成する。

(3)[IoPageLockLimit]を右クリックして,[修正]を選択する。
(4)[表記]を「10進」に指定して,[値のデータ]に物理メモリサイズに適した値を入力して[OK]をクリックする。

 なお,物理メモリサイズに適した推奨値は,表1の通りとなっている。
 たとえば,物理メモリが128MBなら"16384"となる。なお,"0"を指定するとデフォルト値の512KBに設定される。

表1 物理メモリに対する
IoPageLockLimitの推奨値
物理メモリの実装サイズ IoPageLockLimitの最大値
128MB 16384
256MB 65536

(5)レジストリエディタを終了する。
(6)Windowsを再起動する。
ブロードバンドの実効速度を高速化する
対応OS:Windows XP/2000

ブロードバンド回線の実効速度が遅い場合,MTUと併せてWindowsのネットワークパラメータ「TcpWindowSize」を変更することで改善できる。
TcpWindowSizeとは,応答確認なしに一度に受信可能なデータサイズのことで,Windows XPのデフォルト値は17280に設定されている。つまり,この値が大きいほど,応答数が減少し,送受信完了の時間が短縮化される。
TcpWindowSizeを変更するには,次の手順で設定する。


実行手順
(1)レジストリエディタを起動する。
(2)次のキーを開く(画面1)。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

(3)メニューの[編集]→[新規]→[DWORD値]を選択して,「TcpWindowSize」を作成する(画面2)。[TcpWindowSize]を表示したら,10進数でTcpWindowSize値を設定する。画面では,フレッツADSLの最適値「16968[=(1454-40)×12]」を設定している。

(4)[TcpWindowSize]を右クリックして,[修正]を選択する。
(5)[値のデータ]にTcpWindowSizeサイズ,[表記]を"10進"に設定して,[OK]をクリックする。
 TcpWindowSizeのサイズを求める公式は,以下のとおり。


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